日本軍「慰安婦」問題行動ネットワーク

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ILO総会カンパに感謝

ILO総会カンパにご協力くださった皆様へ

強制連行企業責任追及全国ネットワーク事務局次長 
                   安原桂子

皆様のご協力で無事にILO総会に参加し、戻りました。貴重なチャンスを生かすことができたことの喜びをかみしめています。
今年のILO行きにはとても重大な意味がありました。西松訴訟に対して最高裁が公開弁論を宣言して以来、中国人被害者側に不利な判決が出ることが予想されていました。日本国内では最高裁の判決が最終確定ですから、もう日本国内ではどうすることもできません。

国連の人権委員会で出された慰安婦問題に関する特別報告や勧告は素晴らしいものでしたが、1998年のマクドウーガル報告を最後として、それ以降、大きなアクションはありません。一方、ILO専門家委員会は慰安婦問題だけでなく強制連行・労働問題を強制労働禁止条約違反として軍隊性奴隷と戦時産業強制労働と題して、被害者が納得できる対応をし、補償をするよう要求し続けています。そして、もう一つユニークな特徴は専門家委員会がこの問題の裁判所で出される判決の法律議論に深い関心を示して、一つ一つを注意深く検討し、この問題の行方を見守っていたことです。

だからこそ、専門家委員会には英文にした最高裁判決、それに抗議した中国外交部報道官の記者会見、香港特別区議会の決議文、中国人被害者労工連議会の抗議文、韓国人被害者団体連合の声明、又、女性たちから依託された日本の法廷が事実認定した判決パンフレット(その1と2)、ガイサンシーと姉妹たちのDVD、台湾軍性奴隷がカムアウトを記念した本と彼女たちのDVDを届けられたのは大きな成果でした。

また世界の労働界の指導者たちに軍性奴隷の判決パンフを出来る限り配布し、労働界でのこの問題の種を蒔いてきました。

ここでの苦労は絶対に話したいと思います。国際会議の官僚的事大主義に泣かされました。ご本人に直接、手渡すのは問題外なので、国連の新旧ビルとILOのどれをとってもやたらに広い建物3つを右往左往、上ったり下がったりして、所定の形式と手続きを満たして受入れてもらうべく、郵便局を探して封筒を買い、宛先を正確に書くために、各国代表の名簿が出るまで待ち、ラウンジで宛名書きをし、ポスティング許可担当委員を求めて歩き回りました。結局、担当者を捕まえることができなかったとき、デスク課長の裁量で配布をして下さることにしたときは嬉しくて、「有難う。この資料には何千人もの日本の女性たちの願いがかかっているのです。あなたは本当に素晴らしい男性です。私たちにとっては英雄です。必ず、このことを伝えます」と深くお辞儀をしました。許可担当者には、あまりに腹が立ったものだから、名前をしっかりとメモしましたが、今更ここで公表することもないでしょう。

ILO職員と面談し、日本の現状では戦時中の強制連行・労働を訴える人はいなくなるだろうと溜息をついてしまいました。人権委員会が出した決議、勧告を人権理事会がフォローアップすると良いですよねと仰って下さって、さすがプロの言うことは違うと思いました。皆さん、これは追求する価値すべき目標だと思いませんか。

数年前、慰安婦問題は60年前の昔の話、現代の日本にはもうそんなことはないのだから、この問題を議論する意味はないからファイルを閉じろとの主張に対して、現代日本における外国人女性の人身売買問題についての情報提供をした事がありました。その問題を専門家委員会が聞き流さず、公式に政府との直接コンタクトで追及していることも知らされました。これも慰安婦問題が現代日本に対する貢献の一つとして評価して頂きたいと思います。

最後に、もう一度有難うございました。
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07年ILO専門家委員会所見の一部

ILO(国際労働機構)の条約勧告適用専門家委員会は慰安婦問題を強制労働の問題としてとらえ、自分の意志に反して望まない労働を強いられた問題として、ILO29号条約違反との判断を下してから、長い年月がたちます。

特に慰安婦問題に関しては9回にわたって被害者の納得できる補償をしなさいと勧告してきました。このILOの頼もしい点は日本政府がその勧告を無視したからといって、決してあきらめないことです。私たちがあきらめず報告を送り続ける限り、問題が解決されるまで辛抱強く何度でも勧告を繰り返してくれる点です。今年も、一段と強い調子で解決を求めています。これは勧告の一部です。

昨年の8月に釜山で開催されたILOアジア太平洋地域総会でソマヴィア事務総長と韓国の慰安婦との出会いがあり、事務総長はこれはきっぱりと条約違反ですと言ってくれました。そんな事もこの所見の強い語調を
支えているのかもしれません。

        *   *   *

日本

強制労働禁止条約、1930年(29号条約)(批准:1932年)

1. 本委員会は、第二次世界大戦中に、性奴隷制(いわゆる慰安婦)および企業奴隷制の問題に関する本条約の適用に関して2005年に公表されたその最後の審査に言及する。 2005年の所見において、本委員会は二国間・多国間の国際協定の法的な効果について正式の結論を下す権限を持っておらず、したがって法的な問題について最終的な判断をすることができないし、しないと述べたことを想起する。
 本委員会は以前、日本政府の過去における条約違反の被害者の高齢化と他の立派な機関や人々が公に表現したこの問題についての見解にもかかわらず日本政府がこの問題について被害者たちの期待に沿わないことに対する懸念を表明した。
 本委員会は政府が将来、これらの被害者の請求に応える措置を取ることに対する希望を再び表明する。本委員会は関連する判決、立法あるいは政府の措置に関して情報を受けとることを希望する。 本委員会はこれらの問題についての労働者組織から受け取ったコミュニケーション、および更なる決定、立法あるいは政府の措置に関連して生じるいかなる変化について政府がコメントすることを要求した。

2. この最後の審査以来、本委員会は、全造船機械関東協議会の労働者組織から2005年5月24日付、8月29日付、9月9日付の報告を受け取り、それらのコピーは2005年9月16日と2005年10月14日に政府へ送られた。韓国労働組合総連盟(FKTU)と韓国民主労働組合総連盟(KCTU)から2005年8月31日報告は2005年5月1日に日本政府に送られた。また、全造船の2006年5月30日付報告は6月26日に政府に送られた。東京地評の2006年8月25日付報告は2006年9月14日に日本政府に送られた。

3. 本委員会は、労働者組織のコメント並びに2006年9月26日に受領した報告と添付文書に対する2005年8月9日、10月20日、および2006年10月31日付の政府コミュニケーションを受領したことを注記する。

4. 加えて、本委員会は全造船が送ったこの問題についての2006年8月25日付、8月27日付および28日付のコミュニケーションとそれらが2006年9月27日に日本政府に送られたことを注記する。日本政府はそれらに関してまだコメントを提供していない。 日本委員会は日本政府が次の報告書にそれらの問題に答える機会があると述べる。

産業強制労働 (省略)

性奴隷制

10. FKTUとKCTUのコミュニケーションから本委員会は世界中から20万人の署名を集め、日本政府に国連人権委員会およびILO専門家委員会の勧告に従うよう、公式謝罪と賠償を提供するよう求めた請願書がKCTUとFKTUを代表して労働者グループ委員長によって2005年3月にILO事務局長に提出されたことを注記する。
本委員会はさらにFKTU/KCTUの2006年8月25日付所見から過去11年間に軍事性奴隷制の被害者106人が、また昨年一年だけで11人が大韓民国で他界したという情報を注記する。

11. 日本政府は更に、2004年6月1日から2006年6月30日までの間に、軍事性奴隷制訴訟で6件の判決と決定が出され、それらのすべては補償を求める原告の請求を棄却したと報告した。

12. 本委員会は、中国の海南島で起こったと申し立てられた性暴力に関して2001年に日本政府を相手取って東京地裁で起こされた訴訟では、審理と法廷が2006年3月に終了したが、最終判決の日程が決まっていないという全造船からの情報を注記する。本委員会は、さらに中国の山西省で同様の行為の申し立てについての中国人被害者が提訴した別の事件に関する全造船からの情報を注記する。 同情報によれば、この事例では東京高裁は、2005年3月17日に、下級裁判所の判決を支持し、政府の責任を認めたが、補償請求については1952年の講和条約によって消滅しているとして棄却した。

13. 上記の2件に関して、本委員会は海南島裁判は東京地裁ではまだ未決であり、第2の事例では、原告たちが最高裁判所へ東京高裁の2005年3月の判決に対して上訴し、この訴訟はまだ未決であるという日本政府の報告を注記する。 日本政府は、本委員会に両方の事件の展開に関する情報をそのうちに提供すると予告した。

14. アジア女性基金(AWF)の問題に関して、政府は特に次の報告をした。
「計画通りに、元「慰安婦」を支援するプロジェクトがすべて終了したので、AWFは2007年3月に解散することを決定した。」 日本政府は更に2006年9月26日に届いた報告の中で、政府は「被害者との一層の和解を求めて、日本政府と日本国民の真摯な気持ちを理解してもらう努力し続けるであろう。」 と述べた。


15. 本委員会は、政府が直ちに、その数が年とともに減少し続けている被害者たちの請求に応える措置をとることを希望すると断固として
(firmly)繰り返す。

本委員会は、日本政府が未決の事例の成り行きおよび結果に関して通知し、さらに本委員会に他の関連情報も提供し続けるように求める。

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